衛生委員会資料従業員 各位
日頃のご精勤に心より感謝申し上げます。
2月度の衛生委員会の資料になります。
2月度のテーマは「アンガーマネジメントについて」です。
皆様に置かれましては、是非とも健康に留意いただき、
業務に努めていただきたいと考えております。
ご安全に!
平成31年2月度
衛生委員会資料
産業医 山元俊行
怒りのコントロール ~アンガーマネジメント~
【アンガーマネジメント発祥の背景】
1970年代に、アメリカで広がった怒りをコントロールする手法で、 運転中に怒りの感情をコントロールできずイライラが募り、暴力的な行為や、さらにエスカレートして射殺事件に発展したことが背景となっています。
【感情とは】
感情には、主に「喜 よろこび」「怒 いかり」「哀 かなしみ」「楽 たのしみ」「愛 いとしみ」「憎 にくしみ」の6種類がある。すべての感情は必要なものであり、怒りを感じることに罪悪感を抱く必要はない。
「怒らない人」ではなく 「怒りをコントロールできる人」を目指すのが “アンガーマネジメント” です。
【怒りの裏には本当の気持ちがある】
不安・つらい・苦しい・痛い・嫌だ・疲れた・寂しい・虚しい・悲しいなどの一次感情が、コップの水のように、
あふれ出た場合 その後に二次感情である 「怒り」が出現する。
【問題となる怒りとは】
- 強度が高い … 一度怒り始めると歯止めが効かなくなり、激しく怒鳴ってしまう。
- 持続性がある … 根に持つ。思い出して怒る。
- 頻度が高い … しょっちゅうイライラする。カチンとくることが多い。
- 攻撃性がある … 他人を傷つける、自分を傷つける、物を壊す。
【アンガーマネジメントの方法】
- 6秒待つ(6秒ルール)…怒りのピークは長くて6秒!
「イラッ」ときても反射的に怒りをぶつけず、6秒間やり過ごす
いったん落ち着いて怒りを鎮める時間をつくる。
・深呼吸をする(副交感神経が働きリラックスできる) ・水を飲む
・その場から離れる(散歩などでクールダウン) ・6秒数える など
- 笑顔
怒っていてもまずは笑顔を作って、怒りを鎮める。体と心は密接につながっているため、体の状態に心がついていく(表情フィードバック仮説)といわれている。
- 上手に怒る
・感情的にならない ・一貫性をもつ
・伝わりやすいタイミングを観察する ・相手の言い分を受け入れる
・過去の話題を持ち出さない ・NGワード・NG態度に気をつける
- リフレーミング
違う角度や視点から考えること。相手の立場を想像してみること。
【例】 上司:自分にとっては当たり前でも、経験の浅い部下にとっては当たり前ではないかもしれない。
部下:質問する前に、自分で理解する努力をしてもよかったかもしれない。
怒りをコントロールし、味方につけることで、仕事の効率UPや人間関係改善につなげられる