2018年3月度 衛生委員会からのお知らせ  

衛生委員会資料従業員 各位

日頃のご精勤に心より感謝申し上げます。
3月度の衛生委員会の資料になります。

3月度のテーマは「新入社員の健康管理について」です。

皆様に置かれましては、是非とも健康に留意いただき、
業務に努めていただきたいと考えております。

ご安全に!!                                 

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                                     産業医 山元俊行

新入社員の健康管理について

新入社員の離職率の動向

新入社員の離職率は、ここ20年ほど横ばいとなっており、低下の兆しを見せません。

更に、3年間で離職する人数のうち、4割~5割が就職して1年以内に退職していることがわかっています。

企業側としては、最初の年間の離職をいかに防ぐかが大きな課題です。

 

新入社員に多い心身の不調

新入社員の離職の原因の1つに、心身の不調が挙げられます。

新入社員の半数以上がストレスを感じ、その7割が入社後1カ月以内の早い段階でストレスを感じているというデータがあります。

特にメンタル疾患は、症状が出てから1カ月以内に治療を始めると、回復が早いというデータがあります。

4月の入社前に、新入社員の体調をフォローする体制を作っておきましょう!!

 

新入社員にとって入社は、非常に大きな変化です。

慣れない仕事、新しい人間関係、生活リズムの変化、食生活・住環境の変化などの変化は、大きなストレスにつながります。⇒ 体と心の両側面からサポートを行うことが大切です。

 

  • 健康診断これらの健康問題は、入社後、ストレスなどで悪化する傾向があります。

 

    1. 雇用時の健康診断は、入社時の健康状態を知るための貴重な情報源です。産業医・産業保健師・人事/教育担当者で話し合い、健診結果を生かせるような取り組みを実施しましょう。
    2. 入社後は、生活環境や食生活の変化などで、体調を崩しやすくなります。更に、入社の時点から、肥満や運動不足による肝機能障害・脂質代謝異常などを抱える人も増えています。
  • ラインケア

 

    1. 新入社員は、心身の不調を早期に申告・相談することが難しいため、 ラインケアにより上司やメンターによる早期発見・早期対応の重要性が高くなります。上司やメンターへのラインケア研修も実施しましょう。
  • 健康教育就職後に起きやすい変化として、出社や残業による睡眠時間の減少、食生活の変化、付き合いによる⇒ 栄養・睡眠・運動の大切さを再確認することが必要!!新人研修に健康教育を取り込むのも1つの方法です。

 

    1. 新入社員の健康管理は、離職防止とともに、将来への投資です!!
    2. 飲酒量の増加、仕事中の間食の増加、運動量の不足などがあります。
    3. 新入社員自らが、自分の健康を守れるようになるためには、『健康教育』も重要です。
  • ストレスチェック

 

2015年12月に労働安全衛生法が改正され、50人以上の従業員を抱える企業に、ストレスチェックの実施が義務付けられました。企業は高ストレス者が誰なのかを知ることはできません。高ストレス者にとって、面談を希望しやすい環境づくりをすることが大切です!!

 

新入社員の健康を守るためには、心身双方からの多面的なアプローチが有効です!

4月を迎える前に、ぜひ年間計画を見直してみてください。