2018年10月度 衛生委員会からのお知らせ

衛生委員会資料従業員 各位


日頃のご精勤に心より感謝申し上げます。
10月度の衛生委員会の資料になります。

10月度のテーマは「カーボラストについて」です。

皆様に置かれましては、是非とも健康に留意いただき、
業務に努めていただきたいと考えております。

ご安全に!! 

平成30年10月度

衛生委員会資料

「ベジファースト」から「カーボラスト」へ

皆さんはベジファーストをご存知でしょうか?「野菜・きのこ・海藻を先に食べることで血糖値の急上昇を防げる」というもので、「食べ順ダイエット」として注目されていることもあり、知っている方の多いのではないでしょうか。
では「ベジファースト」以上に「血糖値を急激に上げない食べ方」として、最近注目されつつある食べ方があるのはご存知ですか?その食べ方の名前は「カーボラスト」です。

 

カーボとは、ごはん、パン、うどん、そば、ラーメン、パスタ、芋類、とうもろこし、砂糖の入った製品(お菓子等)砂糖や果物などです。
具体的には、白いご飯を筆頭に、チャーハン、ピラフ、ドリア、ロールパン、食パン、菓子パン、お好み焼き、かけそば、ざるそば、焼きそば、ラーメン、パスタ、春雨、ビーフン、フォー、焼き芋、ジャガバタ、焼きトウモロコシ、ポップコーン、和菓子、洋菓子、清涼飲料水(炭酸飲料、100%ジュース)、フルーツ類……などなどです。これらの特徴は、単品かつ炭水化物の料理が多いこと。
この「炭水化物・糖質」の塊たる「カーボ」を、たんぱく質を多く含むメインディッシュ(たんぱく質の入った料理:肉料理、魚料理、卵料理、豆料理や豆腐納豆)や野菜料理(サラダ、小鉢、キノコ海藻を使った副菜料理)の後に食べる工夫が「カーボラスト」なのです。

 

血糖値は、食事をすると必ず上がります。ダイエットで大事なのは「血糖値の急激なアップダウンを避ける」ことです。また、血糖値は急上昇ののちに急降下します。血糖値が急激に下がると、とても強い空腹を感じてしまい、食べ過ぎ、結果的に太ってしまうのです。つまり血糖値を急激に上げない食べ方がダイエットのコツです!カーボは、食事の最初にとると血糖値が急激に上がります。


2011年に大阪府立大学のグループが、野菜→メインディッシュ(肉・魚・卵・豆製品による料理)→主食(ごはん、パン)の食べ順指導で血糖管理を改善できる、つまり血糖値の急上昇を予防できることを発表しました。

 

2016年に関西電力病院のグループが、ごはん→魚よりも、魚→ごはんや、肉→ごはんの順番のほうが、食後の血糖値上昇を緩やかにすると発表。あわせて、胃から腸への食べ物の排泄遅延が、魚→ごはんや、肉→ごはんといった食べ順で確認されており、魚や肉といったたんぱく質を先に食べることで、ごはん(炭水化物・糖質)の胃から腸への排泄遅延を引き起こし、急激な血糖上昇を防ぐことも報告しましました。

 

食後高血糖と呼ばれる急激に血糖値を上げる食べ方は、臓器に負担をかけ、肥満につながります。
要は野菜とメインディッシュ(たんぱく質の入った料理:肉料理、魚料理、卵料理、豆料理や豆腐納豆)から食べ始め、そのあと、炭水化物(カーボ)を食べるという順序が、血糖値の急激なアップダウンを防ぐ食べ方「カーボラスト」、太りにくい食べ方!ということです。
ただ、きっちりおかずを食べた後に、おかずなしで白いご飯を食べるというのは極端です。
炭水化物を始めに食べるのではなく、途中から食べていきましょう!というようにとらえていただければと思います。