2021年1月度 衛生委員会からのお知らせ

従業員 各位

日頃のご精勤に心より感謝申し上げます。

1月度の衛生委員会の資料になります。

1月度のテーマは

換気について」です。

皆様に置かれましては、是非とも健康に留意いただき、

業務に努めていただきたいと考えております。

ご安全に!!

令和3年1月度 

衛生委員会資料

産業医 山元 俊行

 

新型コロナウイルス感染症対策専門家会議において、これまで集団感染が確認された場所で共通するのは、

①換気の悪い密閉空間、②多くの人が密集していた、③近距離での会話や発声が行われたという3つの条件が

同時に重なった場合であるとしています。

 

そこで、新型コロナウイルス感染症のリスク要因の一つである「換気の悪い密閉空間」を改善するための換気の方法について、令和2年3月に熱中症予防に留意した「換気の悪い密閉空間」を改善するための換気の方法が、厚生労働省より公表されました。

 

今般、厚生労働省新型コロナウイルス感染症対策推進本部では、冬期の外気温が低い環境下において、換気の悪い密閉空間の改善と適切な室温及び相対湿度の維持をどのように両立するかについて、厚生労働省より公表されました。

 

(1) 換気機能を持つ冷暖房設備や機械換気設備が設置された商業施設等は、機械換気設備等の外気取り入れ量等を調整することで、必要換気量(一人あたり毎時 30㎥)を確保しつつ、居室の温度及び相対湿度を 18℃以上かつ 40%以上に維持する。

 

(2) 換気機能を持つ冷暖房設備や機械換気設備が設置されていない商業施設等、または、機械換気設備等が設けられていても換気量が十分でない商業施設等は、暖房器具を使用しながら窓を開けて、居室の室温 18℃以上かつ相対湿度 40%以上を維持しつつ、適切に換気を行う必要がある。室温及び相対湿度を維持するため、以下に留意する。

ア 居室の温度及び相対湿度を 18℃以上かつ 40%以上に維持できる範囲内で、暖房器具を使用しながら、

一方向の窓を常時開けて、連続的に換気を行うこと。また、加湿器を併用することも有効である。

イ 居室の温度及び相対湿度を 18℃以上かつ 40%以上に維持しようとすると、窓を十分に開けられない場合は、窓からの換気と併せて、可搬式の空気清浄機を併用することは換気不足を補うために有効であること。併用に当たっては、以下の点に留意すること。

① 空気清浄機は、HEPA フィルタによるろ過式で、かつ、風量が 5/min 程度以上のものを使用すること。

② 人の居場所から 10(6畳)程度の範囲内に空気清浄機を設置すること。

③ 空気のよどみを発生させないように、外気を取り入れる風向きと空気清浄機の風向きを一致させる

こと。

 

(3) 換気が必要換気量を満たしているかを確認する方法として、室内の二酸化炭素濃度を測定し、その値が 1000ppm を超えないことを監視することも有効である。ただし、窓開け換気に加えて空気清浄機を併用する場合、二酸化炭素濃度測定は空気清浄機の効果を評価することができず、適切な評価方法とはならない

 

上記を参照し、冬場における「換気の悪い密閉空間」を改善するための換気を適切に実施してください。

ただし、「換気の悪い密閉空間」はリスク要因の一つに過ぎず、一人あたりの必要換気量を満たすだけで、感染を確実に予防できるわけではなく、人が密集した空間や密接な接触を避ける措置を併せて実施する必要があります。

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