日頃のご精勤に心より感謝申し上げます。
2月度の衛生委員会の資料になります。
2月度のテーマは「生活習慣病予防について」です。
皆様に置かれましては、是非とも健康に留意いただき、
業務に努めていただきたいと考えております。
ご安全に!!
2024年2月度
衛生委員会資料
産業医 山元 俊行
毎年2月は生活習慣病予防月間です。
生活習慣病とは、「健康的と言えない生活習慣」が関係している病気のことです。逆に言えば、生活習慣次第で発病を防ぐことができる病気という言い方もできます。
生活習慣病に該当する主な病気として、例えば、高血圧、脂質異常症、2型糖尿病、慢性腎臓病(CKD)、高尿酸血症/痛風、肥満症/メタボリックシンドローム、脂肪肝/非アルコール性脂肪性肝疾患(NAFLD)/非アルコール性肝炎(NASH)、アルコール性肝炎、慢性閉塞性肺疾患(COPD、肺気腫や慢性気管支炎)、肺がん、大腸がん、歯周病、などが挙げられます。
また上記以外に、生活習慣の以外の要因(例えば加齢)の影響が強い傾向はあるものの、動脈硬化、骨粗鬆症、ロコモティブシンドローム、サルコペニア、フレイル、睡眠障害などもやはり生活習慣病という側面がある病気です。
生活習慣病の多くは、発病してもかなり進行するまで自覚症状がほとんど現れないという共通点があります。そのため健康診断などで生活習慣病のリスクを指摘されたり、検査結果が病気の診断基準に達するほどの異常値であっても、それを自覚しにくいものです。 よって予防や治療というアクションを起こせない、または起こさない人が少なくありません。
ただし、自覚症状が現れないとは言っても、「健康的と言えない生活習慣」の影響は確実に身体の負担として蓄積されていきます。そして、やがて心筋梗塞や狭心症、脳梗塞、脳出血などの、より深刻な病気を引き起こします。 結果として、QOL(quality of life.生活の質)が低下し、健康寿命(介助や介護を受けずに生活できる期間)が短くなってしまったり、寿命も短くなってしまうという結果を招いてしまいます。
生活習慣病を防ぐには、日頃の体調、身体の些細な変化など、つねに自分自身の健康に目を向ける必要があります。そして、中高年になってからではなく、若い頃から、適正な生活習慣を獲得し、維持することが大切です。
「一無、二少、三多」は、日常心がけたい生活習慣をわかりやすく表現した健康標語で、生活習慣病予防協会が普及啓発に努めています。
一無 無煙
たばこは万病のもと~喫煙は単独で最大の予防可能な死因!
二少 少食・少酒
少食 食事は腹八分目に!
少酒 アルコールは少量をたしなみ、ほどほどに!
三多
多動 今より10分多くからだを動かそう!
多休 しっかり休養~こころとからだのリフレッシュ!
多接 多くの人、事、物に接してイキイキした生活を!
これらに注意して日常生活を送ることで、生活習慣病を予防できます。
皆さんも是非今日からはじめてください。
日本生活習慣病予防協会 ホームページより改編