日頃のご精勤に心より感謝申し上げます。
12月度の衛生委員会の資料になります。
12月度のテーマは
「ストレスチェックと職場環境改善 」です。
皆様に置かれましては、是非とも健康に留意いただき、
業務に努めていただきたいと考えております。
ご安全に!!
令和3年12月度
衛生委員会資料
産業医 山元 俊行
ストレスチェック制度の目的はメンタルヘルス不調の未然防止(一次予防)です。
ストレスチェックの結果を集団分析し、これを活用して職場環境改善を行うことは、非常に重要です。
職場環境改善を行うことによって、仕事のストレス要因や健康状態が改善したり、あるいは生産性が向上したりすることが国内外の多くの研究によって報告されています。効果的なストレス対策を行うためには、個人向けのストレス対策だけではなく、職場環境改善のように組織的なストレス対策を組み合わせて行うことが必要です。
ストレスチェック制度を効果的に活用するためには、単にストレスチェックの個人結果を返却するだけで終えるのではなく、ストレスチェックの集団分析結果に基づく職場環境改善を実施することが大切です。
集団分析結果から職場環境改善の計画を作成するにあたっては、それぞれの部署における状況を十分理解し、課題に応じて改善のための計画を作成する必要があります。全ての職場に当てはまるわけではありませんが、参考までに、集団分析結果における課題と効果的な職場環境改善の計画例を以下に示します。
集団分析結果における課題 |
効果的な職場環境改善の計画例 |
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仕事の量的負担が大きい |
個人あたりの過大な作業量があれば見直す。
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仕事のコントロールが低い |
作業の日程作成に参加する手順を定める。
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上司の支援が低い |
上司に相談しやすい環境を整備する。
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同僚の支援が低い |
同僚に相談でき,コミュニケーションがとりやすい環境を整備する。
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注:「職場環境改善のためのヒント集」(メンタルヘルスアクションチェックリスト)から作成