日頃のご精勤に心より感謝申し上げます。
10月度の衛生委員会の資料になります。
10月度のテーマは「新型コロナウイルス感染症について」です。
皆様に置かれましては、是非とも健康に留意いただき、
業務に努めていただきたいと考えております。
ご安全に!!
2023年10月度
衛生委員会資料
産業医 山元 俊行
今年は、新型コロナウイルス感染症の影響で、発熱を伴う感冒症状に対し、新型コロナウイルスだけでなく
インフルエンザウイルスの抗原検査も同時に実施されることがあるため、すでにインフルエンザの流行が報道されています。
インフルエンザの流行は、例年11月下旬~12月上旬から始まり、1~3月にピークを迎えます。
感染経路は、飛沫感染と接触感染です。
飛沫感染:感染者の咳やくしゃみに含まれるウイルスを吸い込み感染する。
接触感染:感染者が手で口を覆い咳やくしゃみをした後、ドアノブやスイッチに触れ
そこに触れた人が、その手で自分の鼻や口に触れ感染する。
流行前のインフルエンザワクチン接種
インフルエンザにかからないために一番良い方法は、ワクチンを接種することです。
ワクチンを接種してもインフルエンザにかかることはありますが、重症化を防げます。
ワクチンは、どのウイルスの型が流行するかを予測して、毎年製造されています。
接種してから抗体ができ、効果が出るまで2~3週間かかります。予防接種は11月中には受けておくのがおすすめです。また、体調や持病によって接種の際に注意が必要なこともあるので、病院で相談しましょう。
会社でインフルエンザを広めないポイント
- 従業員ひとりひとりに日常生活予防を周知、励行
- 人ごみを避け、外出時にはマスクを着用
- 帰宅時、食事前に「手洗い」「うがい」をする
- 栄養と休養を十分にとる
- 室内での加湿・換気をよくする(湿度は50~60%が適切)
- 咳やくしゃみが出るときは、咳エチケット⇒飛沫感染予防
- 咳、くしゃみの際は、ティッシュなどで口と鼻を押さえ、ほかの人から顔をそむけて
1m以上離れる。
- 鼻汁、痰などを含んだティッシュはすぐにゴミ箱に捨てる
- 咳をしている人にマスクの着用を促す(不織布マスクが推奨)
- 速乾性消毒アルコールの設置⇒接触感染予防
- 60~80%濃度の消毒用アルコールなどを設置し、職場に入るとき、手洗い時
などの手指消毒を習慣にする。
- 環境の消毒⇒接触感染予防
- 加熱(80℃、10分以上)、塩素系消毒液、70%以上の濃度のアルコールによる消毒が有効。
ドアノブや手すり、スイッチなどよく触るところを消毒する。
社内で感染を広げないために、衛生委員会等で、「インフルエンザと診断されたときに何日休むか」
ルールを決め、周知しておいてください。学校保健安全法では、発症した後5日を経過し、かつ「解熱した後2日を経過するまで」とされています。ただし、労働安全衛生法では明確な規定がないため、社内でルールを決めておきましょう。
インフルエンザは、感染してから症状が出るまで1~3日かかります。(潜伏期間)
また、発症前と、発症してから3~7日間はウイルスを排出するといわれています。
学校保健安全法に準じて、少なくとも発症後5日、かつ解熱後2日は出勤停止にすることをお勧めします。