日頃のご精勤に心より感謝申し上げます。
12月度の衛生委員会の資料になります。
12月度のテーマは「定期的な運動について」です。
皆様に置かれましては、是非とも健康に留意いただき、
業務に努めていただきたいと考えております。
ご安全に!!
2023年12月度
衛生委員会資料
産業医 山元 俊行
秋から冬は食欲が増し、また忘年会・新年会などの暴飲暴食をする機会が増えてしまいます。
暴飲暴食の後には、体重も増加しがちです。増えた体重を減らすには、定期的な運動が効果的です。
運動を続けるコツは、日常生活に取り込むことです。
平成24年国民健康・栄養調査の結果、運動習慣のある人の割合は、
男性 36.1% 女性 28.2% でした。
*運動習慣があるとは・・・1日30分以上、週2回以上、1年以上継続して運動をしている状態。
また、運動習慣のある人の割合は、男女とも60歳以上で、他の年齢層に比べて多いことが分かりました。
60歳未満の運動習慣が少ない理由としては、
①運動習慣の必要性を感じていない。
運動習慣がある60歳以上の世代に比べて、60歳未満は体力や筋力の衰えを自覚しにくく、生活習慣病で治療を行っている人も少ないため、健康のために運動習慣が必要であると考えることが少ない世代です。
スポーツや運動は、娯楽的なイメージが強く、日常生活の中で優先するものではないと考えられる傾向にあります。
②忙しくて、運動を習慣的に行う時間が無い。
20歳~59歳までの、勤労世代の男性は、仕事が忙しく平日は習慣的に運動を行うことが難しい状況です。また、女性は仕事もしくは子育てを行っている世代であり、こちらも習慣的に運動を行うことは難しい世代です。
運動習慣の必要性
運動をすると、消費エネルギーが増えたり、代謝が良くなることにより、内臓脂肪が減少しやすくなります。
その結果、血糖値や脂質異常、高血圧が改善されて生活習慣病の予防につながります。
生活習慣病は、若い頃の食生活や運動不足が、深く関連しています。
生活習慣病になってから運動するのではなく、日頃から体を動かす習慣を身に付けておくことが大切です。
運動習慣を身につけるポイントは、日常生活に無理の無い運動を取り入れて、続けることです。
無理をして、運動をする時間を作っても、継続することが難しくなります。
大切なのは、習慣にすることです。
生活習慣病予防の観点での運動は、スポーツなどの激しい運動ではありません。
運動 = 体を動かすこと と考えるようにしましょう。