従業員 各位
日頃のご精勤に心より感謝申し上げます。
4月度の衛生委員会の資料になります。
4月度のテーマは「布マスクの効果と正しい使い方・洗い方について」です。
皆様に置かれましては、是非とも健康に留意いただき、
業務に努めていただきたいと考えております。
ご安全に!!
令和2年4月度
衛生委員会資料
産業医 山元 俊行
布マスクの効果と正しい使い方・洗い方について
布マスクの効果は?
今回、全世帯に2枚ずつ配布されることとなった布マスクは
折り目のサイズが使い捨ての不織布マスクより大きいため、
ウイルスの予防の効果はほとんどありません。
しかし、咳やくしゃみによる大きな飛沫を防ぐ効果はありますので、
手元に使い捨てマスクがない場合、最後の手段として使用されることをお勧めします。
ただし、布マスクを繰り返し使う場合、適切な方法で洗わないと、
かえって不衛生になり、雑菌が増殖する可能性が高まります。
布マスクを使う際は、以下の手順を守ってください。
- マスクをつける前に手を洗いましょう。
- マスクの上下や裏表を確認します。
- マスクの内側に触れないよう、鼻、口、あごを確実に覆うようにつけます。
- ゴム紐で耳にしっかりと固定し調整します。
- マスクの使用中はマスクの表面に触れないようにしましょう。
- 使用後は、マスクの表面にふれないように片耳ずつゴム紐を持って外します。
マスクを外した後に手にウイルスが付いていることがあるので、
手洗いやアルコールで消毒しましょう。
正しい布マスクの洗い方
布マスクは、以下の手順に従って洗ってください。
①桶に水道水をはり、衣料用洗剤に書かれている分量を水に入れて溶かします。
(一般的な衣料用洗剤だと水2リットルに対しておよそ0.7グラムが目安)
②桶の中に布マスクを入れ、10分経ったら軽く押し洗いをします。
このとき、繊維をいためる可能性があるので、もみ洗いをしないようにしましょう。
③布マスクを洗い終わったら、桶の水を流します。
この時、桶の水が飛び散らないように注意しましょう。
④ 桶に水道水をためて、布マスクをすすぎます。十分にすすぎ終わったら水気を切ります。
~汚れが気になる方は塩素系の漂白剤を使いましょう~
⑤ 台所用の手袋をはめて、桶にためた水に塩素系漂白剤を入れます。
(水1ℓリットルに対しておよそ15ミリリットルが目安)
- 漂白剤をいれた水に布マスクをひたし、10分経ったら桶の漂白剤を流します。
- 桶に水道水をためて、布マスクの漂白剤をたっぷりの水ですすぎます。
漂白剤がしっかり落ちるように2回すすぎましょう。
- 布マスクを桶から出し、清潔なタオルにはさんでたたいて水気をとります。
- 布マスクの水気がなくなったら乾燥させます。
- 乾燥機は使わず、陰干しで自然に乾燥させましょう。
マスクは、1日1回洗濯しましょう。また、汚れたら、その都度洗ってください!