2021年6月度 衛生委員会からのお知らせ

従業員 各位

日頃のご精勤に心より感謝申し上げます。

6月度の衛生委員会の資料になります。

 

6月度のテーマは

「新型コロナワクチン接種後の健康状況調査結果について」です。

皆様に置かれましては、是非とも健康に留意いただき、

業務に努めていただきたいと考えております。

ご安全に!!

令和3年6月度

衛生委員会資料

産業医 山元 俊行

 

新型コロナウイルスに対抗する有効な手段の一つにワクチンがあります。

このワクチンは、高い有効性が証明されていますが、いくつかの副反応が報告されています。

ワクチンを接種するかどうかは任意です。このワクチンの接種後健康状況調査結果が、皆さんの

判断の一助になれば幸いです。

 

この調査は、先行的にワクチン(ファイザー社)接種を受けた約2万人の医療従事者を対象に、接種後一定期間(約1か月)に起こった症状・疾病を厚生労働省がまとめたものです。

主に接種部位の腫れ・痛み、発熱、頭痛など接種後に起こりやすい様々な症状の頻度などを調査しました。

 

①接種部位の反応(痛み、発赤、腫脹、硬結、熱感、かゆみ)

・接種部位の反応の頻度は、1回目と2回目の接種で大きな差はありませんでした。

・接種部位の反応で最も頻度が高い反応は痛みで、接種翌日には90の人が痛みを感じました。

 ただし、この痛みは接種後2~3日でほぼ軽快しました。

・その他の反応は、おおむね10~15%程度で、これらの症状も接種後2~3日でほぼ軽快しました。

 

②発熱(37.5℃以上)

・発熱は、1回目接種よりも、2回目の接種で頻度が高い傾向がみられました。

 1回目接種後の発熱:1~2%程度

 2回目接種後の発熱:接種翌日に35程度

 

・また、年齢が上がると頻度が低くなる傾向や、男性より女性の頻度がやや高い傾向が見られました。

 2回目接種後の発熱を年齢別にみると

  20歳代 約50%   30歳代 約45%   40歳代 約40

  50歳代 約30%   60歳代 約20%   70歳代 約10

 2回目接種後の発熱を男女差でみると、約10%男性より女性の頻度が高い傾向がありました。

 

③全身反応(頭痛、倦怠感)

・頭痛、倦怠感などの全身反応は、1回目接種よりも、2回目の接種で頻度が高い傾向がみられました。

 また、年齢が上がると頻度が低くなる傾向や、男性より女性の頻度がやや高い傾向が見られました。

 1回目接種後の頭痛:5~10%程度

 2回目接種後の頭痛:接種翌日に50程度

 

 1回目接種後の全身倦怠感:15%程度

 2回目接種後の全身倦怠感:接種翌日に65程度

 

年齢および性別によって、副反応の発現頻度は異なり、若年者・女性が高い傾向がみられました。

2回目接種後に解熱鎮痛薬を使用した被接種者は13%で、約90%はアセトアミノフェンを用いました。

特に、若年者、女性、アレルギー体質の方に対しては、2回目接種翌日に体調を崩す可能性があるため、休むことができるよう調整をお願いいたします。