日頃のご精勤に心より感謝申し上げます。
10月度の衛生委員会の資料になります。
10月度のテーマは
「 インフルザワクチンについて 」です。
皆様に置かれましては、是非とも健康に留意いただき、
業務に努めていただきたいと考えております。
ご安全に!!
令和3年10月度
衛生委員会資料
産業医 山元 俊行
今年はワクチン打つ?打たない?
コロナの流行がおさまらない中、2回目のインフルエンザシーズンが到来します。
昨年はどうだったかというと静かすぎるほど流行りませんでした。
コロナワクチンを打った人も打っていない(打てない人)もいる状況で、今年はどうすればよいのか?
改めて2020/2021シーズンのインフルエンザの流行をふり返ってみます。
2020/2021シーズンのインフルエンザ推計受診者数は1.4万人でした。
例年1000万人と言われていますので、1000分の1まで激減したことになります。
マスク、手洗いなど個人の感染対策がコロナ流行下で徹底されたことに加え、人と人との接触が大幅に制限されたことが理由として考えられています。
このような背景をふまえ、日本ワクチン学会は2021年6月に2021/2022シーズンのインフルエンザワクチン接種についての見解を発表しています。
そもそも昨年のインフルエンザ株に対する抗体を持っている人が少なかったことと、それに加えて昨年はインフルエンザが流行しなかったため、抗体を獲得した人もほとんどいない状況となっている。
したがって、今年(2021/2022シーズン)はいつものシーズン以上にインフルエンザにかかりやすい人が多いであろうと推測されています。
日本ワクチン学会は、インフルエンザの罹患率や死亡率を低下させるため、生後6ヵ月以上のすべての人にインフルエンザワクチン接種を推奨しています。
考えたくありませんが、インフルエンザウイルスが流行している時期は、コロナウイルスとインフルエンザウイルスのダブル感染という最悪な事態になりかねません。
インフルエンザウイルスに罹った場合、特にリスクが高いのは
- 生後6ヵ月以上5歳未満の乳幼児
- 神経疾患のある子ども
- 妊娠中の人
- 65歳以上の高齢者
- その他特定の基礎疾患を持つ人
また、上記以外でも多くの人が接種することによって、こうしたリスクの高い方たちを守ることにもなります。
新型コロナウイルスもインフルエンザウイルスも、今できる最善の感染対策は
ワクチンを打ったうえで、マスク、手洗いを徹底して人との接触をさけること。
2021/2022シーズンのインフルエンザワクチン供給量は?
今シーズンのインフルエンザワクチン供給量は、昨年より15%ほど少ないようですが、例年とほぼ同じ量は供給されるようです。ほぼ希望者には接種できる供給量は確保できると考えられていますので、焦らず接種計画を立てましょう。
さらなる詳細は、日本感染症学会HPに掲載されています。
2021-2022年シーズンにおけるインフルエンザワクチン接種に関する考え方|ガイドライン・提言|日本感染症学会 (kansensho.or.jp)