日頃のご精勤に心より感謝申し上げます。
3月度の衛生委員会の資料になります。
3月度のテーマは「花粉症」です。
皆様に置かれましては、是非とも健康に留意いただき、
業務に努めていただきたいと考えております。
ご安全に!!
2022年3月度
衛生委員会資料
産業医 山元 俊行
花粉症のシーズンを迎え、その症状が新型コロナウイルス感染症によるものか花粉症によるものか判断に困ることがあると思います。
そこで、日本耳鼻咽喉科免疫アレルギー感染症学会、日本感染症学会、日本医師会が作成した資料から
その違いについてまとめました。
また、アレルギー性鼻炎と新型コロナウイルス感染症、一般的な風邪の鼻症状と鼻以外の症状の違いについて表にまとめましたので、参考にしていただけると幸いです。
くしゃみ、鼻汁などの症状の違いについて
スギ花粉症では、初期症状として嗅覚障害・味覚障害は起こりにくいとされる。
スギ花粉症では、新型コロナウイルス感染症の有症状者に特徴的な発熱、呼吸器症状
(咳嗽、咽頭痛)、頭痛、倦怠感などの症状を病初期より呈することは少ない。
スギ花粉症では、新型コロナウイルス感染症の10%未満に認められる下痢や嘔吐などの消化器症状は呈しない。
スギ花粉症では、目のかゆみや連発するくしゃみなど、また鼻汁や鼻閉が生じるが、新型コロナウイルス感染症では、これらの症状の発生頻度は低い。
スギ花粉症では、発症が季節性でありスギ花粉の飛散時期と飛散量に影響を受ける。
新型コロナウイルス感染症は、14 日以内の潜伏期があり、多くの症例ではウイルスへの曝露から
5 日程度の後に発症する。
アレルギー性鼻炎と新型コロナウイルス感染症、風邪の鼻症状と鼻以外の症状の違いについて
「新型コロナウイルス感染症外来診療ガイド 公益社団法人日本医師会、第2版」より改編