日頃のご精勤に心より感謝申し上げます。
5月度の衛生委員会の資料になります。
5月度のテーマは
「五月病について」です。
皆様に置かれましては、是非とも健康に留意いただき、
業務に努めていただきたいと考えております。
ご安全に!!
2023年5月度
衛生委員会資料
産業医 山元 俊行
「五月病」とのつきあい方
ゴールデンウィーク(春の大型連休)を過ぎた頃に注意が必要なのが、「五月病」です。新入社員や人事異動など環境変化のあった方が、新しい環境への適応がうまくいかず、なんとなく体調が悪い、やる気が出ないなど心身に不調があらわれる状況を言われています。五月病は正式な病名ではありません。
医学的には、「適応障害」、「抑うつ状態」などの病気と関係があるとされることが多いです。
五月病のおもな症状:
・体の不調:疲れやすい、朝起きられない、食欲がない、めまい、頭痛、腹痛、便秘
不眠、動悸、疲労感 など
・心の不調:焦燥感、イライラ、無気力、不安、思考・判断力が落ちる
興味・関心が湧かない など
五月病への対応策:
五月病への対応策としては、ストレスをためないことが大切です。上手に気分転換できるように、日頃から
ご自分に合ったストレス対処法を多く身につけておきましょう。
〇親しい人たちと交流する
友人や知人と話をすることで、不安やイライラした気持ちが整理されて、自ずと解決策がみえたり、アドバイスがもらえたりします。
〇笑う
笑いによって、自律神経のバランスを整えたり、免疫力を正常化させたりする効果もあります。
〇仕事から離れた趣味を持つ
自分の好きなことができる時間を大切にしましょう。仕事から解放されているという実感が、仕事への意欲も高めます。趣味を介した、仕事とは関係のない人々との交流は、新たな人間関係を生み、生活の幅を広げます。
〇自分の「考え方のクセ」に気づき、自分にやさしくなろう
疲れを感じる背景として、自分で自分を追い込んでしまっている面もあるかもしれません。
〇「全か無か」思考(完璧主義)
物事を「白か黒か」「成功か失敗か」の両極端に分けて考えてしまうタイプです。「できなかったこと」ではなく、「できていること」に目を向けてみましょう。
〇過度の「一般化」
否定的なことがあると「いつもこうだ」と一般化してしまうタイプです。「本当に毎回そうだろうか」と自分に問い直してみましょう。そうでないときを発見できれば、少し気持ちが落ち着くでしょう
〇「すべき」思考
自分の基準でしか行動できず、うまくいかないと罪の意識を持ったり、相手に腹を立ててしまうタイプです。否定的に断定せず「〇〇であればよい」程度の言い方に変えてみましょう。
新しい環境に適応するためにはたくさんのエネルギーを必要とします。ここでご紹介した対処法をやってみる
元気もないという方もいるかもしれませんが、それは、心と身体がもう十分頑張ったから休みたいというメッセージ。まずはゆっくり休んでエネルギーをチャージしてあげましょう。
こころの耳 厚生労働省 https://kokoro.mhlw.go.jp/column/sea05/