日頃のご精勤に心より感謝申し上げます。
7月度の衛生委員会の資料になります。
7月度のテーマは「夏の3大感染症」です。
皆様に置かれましては、是非とも健康に留意いただき、
業務に努めていただきたいと考えております。
ご安全に!!
2024年7月度
衛生委員会資料
産業医 山元 俊行
~夏の3大感染症 ヘルパンギーナ・手足口病・咽頭結膜熱(プール熱)について~
ヘルパンギーナ・手足口病・咽頭結膜熱(プール熱)は、夏になると流行する、「夏かぜ」と言われる感染症です。5月頃から流行し7~8月にピークを迎えます。
これから夏に向け、猛暑の中、運動、食欲不振、寝不足などの状態が続いたりすると、免疫力が低下し、様々な感染症を引き起こす原因となり、重症化する恐れもあります。
ヘルパンギーナ
ウイルス性の疾患で、突然の高熱(38℃以上)後、のどの痛みの症状や口の中に水疱(水ぶくれ)や発赤が現れます。水疱は破れて痛みがでることもあります。合併症として、熱に伴う熱性けいれんや、まれに髄膜炎や心筋炎を起こすことがあります。
特効薬などはないため、治療は症状に応じた対症療法となります。
手足口病
手のひら、足の裏や口の中に米粒大のものを含む水疱(水ぶくれ)や口内炎ができます。他に38℃以下の発熱が見られる場合や、のどの痛み、食欲不振などが見られますが、一般的には軽症で、3~7日で収まります。重症化は稀ですが、合併症として、急性脳炎や心筋炎があります。
特効薬などはないため、治療は症状に応じた対症療法となります。
咽頭結膜熱(プール熱)
39~40℃の高熱から始まりのどの痛み、結膜充血、目やになどの症状が現れます。その他に、リンパ節の腫れ、腹痛、下痢などが起こることもあります。症状は1週間程度でおさまります。まれに重症肺炎を合併することがあります。
特効薬などはないため、治療は症状に応じた対症療法となります。
いずれの感染症も口の中の病変やのどの痛みで食事がとりにくくなるため、刺激にならないよう軟らかめで薄味の食事を工夫し、脱水を起こさないようこまめに水分補給をしましょう。頭痛やおう吐、発熱が続く場合はかかりつけ医に相談しましょう。
柏市 ホームページより改編
https://www.city.kashiwa.lg.jp/hokenyobo/summer-kansensyo.html