2018年12月度 衛生委員会からのお知らせ

衛生委員会資料従業員 各位


日頃のご精勤に心より感謝申し上げます。
12月度の衛生委員会の資料になります。

12月度のテーマは「血圧について」です。

皆様に置かれましては、是非とも健康に留意いただき、
業務に努めていただきたいと考えております。

ご安全に!!

平成3012月度

衛生委員会資料                                                                                                                                                  

産業医 山元俊行

血圧

~喫煙との関係・ヒートショック~

 

「血圧」とは、…血液が血管内を通るとき、血管の壁に加える圧力のことです。

血圧は、生活習慣や周囲の環境などにより変動します。肥満や喫煙、睡眠不足、塩辛い食事、急激な温度変化などにより血圧は上昇します。

 

今回は、血圧と喫煙・ヒートショックの関係について考えていきしょう。

 

喫煙による血圧への影響

喫煙による血圧上昇は、たばこに含まれる「ニコチン」と「一酸化炭素」が影響しています。

ニコチンは…

   副腎を刺激し、血圧を上げるホルモンが分泌されます。

   心拍数が増加し、血管を収縮させる交感神経を興奮させ、血圧が上昇します。

   動脈硬化を促す悪玉コレステロールを増加させ、結果として狭心症・心筋梗塞のリス

クを高めます。

⇒たばこ1本で血圧が10-20mmHg上昇し、心拍数も通常60回から80回前後へ

増加することがわかっています。

一酸化炭素は…

   血液中に酸素不足を引き起こし、血管や心臓に負担をかけます。

 

ヒートショックによる血圧の影響

 暖かい場所から寒い場所への移動などによる温度の急な変化がからだに与えるショックのこと。

 急激な温度差により血圧が上下し、失神や心筋梗塞、不整脈、脳梗塞を起こすことがあります。

 全国で年間19,000人もの人が、ヒートショックに関連した入浴中の急死に至ったとされています。

 

ヒートショック予防

 1.冬に冷える場所を暖め、急激な冷えを感じない環境にする。

 2.熱すぎない風呂の湯温など、身体を一定の温度差内に保つようにする。

 3.深夜の入浴を避けるなど、冷えが特に影響する生活時間帯は控える。

 

入浴時の注意点!

・ 浴槽に入る前に、手足などの末梢から掛け湯をし、少しずつ体を温める。

・ 湯船から出る際は、急に立ち上がらずゆっくりと出る。

・ 飲酒後の入浴は避ける(アルコールは血圧変動に影響するため)。